工法の紹介

接着剤と断面修復材

EQM工法の材料は,浸透性KSプライマー,KSボンド,リフレモルセットが基本です。 (他の材料の組み合わせは、耐疲労性の評価は行われていません)

浸透性KSプライマー(浸透性接着剤)

施工時に発生するひび割れやコンクリート表面の脆弱層を強固にする接着剤です。0.05mm以上のひび割れに,深さ30mm程度まで浸透し,コンクリート表面および脆弱箇所を強固にします。

KSボンド(付着用接着剤)

30mm厚程度の薄層補修において低弾性モルタルであるリフレモルセットSFとの付着性を高め, はく離を抑制するための接着剤です。浸透性KSプライマーでひび割れ補修をした後に塗布します。圧縮強度 50N/mm2以下のコンクリートの場合は、コンクリート層で引張破壊します。硬化時間は120分程度ですので,塗布後は直ちにモルタル材を練り混ぜ,打ち込みます。

接着剤の材料特性値

リフレモルセットSF

リフレモルセットは,セメントに有機繊維を配合した低弾性モルタルで,繊維が配合され、低弾性であることから「ひび割れ」や「割れ」が発生しにくい材料です。RC床版と同等の弾性係数であることから低弾性モルタルとして扱われます。

リフレモルセットSFは3時間で圧縮強度 24N/mm2以上発現する材料,リフレモルセットSPは24時間で圧縮強度24N/mm2を発現する材料であり、施工時間に合わせて選択します。

30mm以下の厚さの不陸修正にはリフレモルセットSF30mm以上はリフレコンクリートSF(リフレモルセットSF+小粒径骨材(6mm~9mmの天然石))を用います。配合条件はプレミックス材であるので,説明書に基づいて使用します。(他の骨材使用については協会の了承を得る)

この材料を用いたEQM補修技術は、日本大学生産工学部で輪荷重走行疲労試験を行い、耐疲労性が評価されています。