工法の紹介
コンクリート部材の強度測定法
特許第6093951号
コンクリート強度測定
コンクリート構造物,とくにRC床版は,疲労損傷や雨水の浸透により,遊離石灰や土砂化,内部に おいては水平ひび割れの発生など,多くの損傷があります。また,塩害,中性化,ASRなどにより材料の劣化もあります。
補修・補強する前に,補強後の耐久性の向上を図るためにコンクリートの圧縮強度が24N/mm2以上であることを診断する必要があります。
凍害床版
圧縮強度と寿命の関係
劣化したRC床版コンクリートの圧縮強度は設計基準強度を下回る事例があることから,補修・補強前に圧縮強度を診断する必要があります。
コンクリートの圧縮強度とRC床版の寿命の関係は,道路橋示方書・同解説に示す設計基準強度 24N/mm2を下回ると寿命が大きく低下します。反対に圧縮強度が高くなるにつれ長寿命となります。
コンクリートの深さ方向に圧縮強度を推定する「小径コア採取による圧縮強度の推定法」が開発されました。
小口径コア型コンクリート強度診断試験機(特許)
圧縮強度と寿命の関係
圧縮強度と深さの関係
旧銚子大橋の撤去RC床版
旧銚子大橋から撤去したRC床版の深さ方向の圧縮強度を診断しました。床版上面から50mmまではSFRC増 厚補強されています。50~180mmはRC床版です。
SFRC増厚部のコンクリートの圧縮強度は低いところで48N/mm2 ,RC床版部は36~38N/mm2であり、φ50mm×100mmのコアによる圧縮試験と同等の結果が得られています。
したがって、この床版の圧縮強度は健全である結果となります。