工法の紹介

ボックスカルバートの補強
(EQM-G-K工法)

ボックスカルバートの現状

溝橋(ボックスカルバート)においても,ひび割れの 発生,漏水,はく落などの損傷など老朽化が進行しています。土被り1.0m以下のボックスカルバートは道路橋として取り扱われ,その補修・補強対策が急務となっています。ボックスカルバートの補強においては,建築限界を考慮した場合,補強厚を最小限にし,補強効果を向上する対策が必要です。ボックスカルバートの補強法として,EQM-G-K工法を取り入れています。

EQM-G-K工法

EQM-G-K工法は,カルバート表面を補修した後に補強鉄筋に替わるグリッドメタル筋を配置し,KSボンドを塗布し,リフレモルセットを吹付け増厚する補強法です。

吹付け界面にKSボンドを塗布しますので既設コンクリートとの一体性が確保できます。また,リフレモルセットは湿式吹付け工法 にも適した材料です。

この工法は国土交通省が推奨するi-Constructionを目指した工法でもあります。

施工

漏水箇所を補修し,その後,カルバート内部コンクリート表面を研掃します。次に, グリッドメタル筋を設置します。一般的には,頂版,側壁,ハンチ部に設置します。

次に,KSボンドを専用のリシンガンで吹付けします。同時にリフレモルセットの吹き付け準備を行い,接着剤の塗布後直ちに吹付けし,表面仕上げして養生し,完成です。

耐荷力の検証

EQM-G-K 工法で補強したボックスカルバートでは,同一寸法を有する無補強カルバートに対して1.64倍の補強効果が得られています。補強界面も接着剤の効果により破壊時まで一体性が確保されています。